高次脳機能障害の悩みを解決~社会的行動障害とは~

高次脳機能障害

はいどうもこんにちはシキです。

今回は高次脳機能障害である私の経験も交えて、社会的行動障害について記事にしていきます!

この記事を最後まで読むと、高次脳機能障害の社会的行動障害とはどんなものか、症状や日常生活で起こる問題とその対処法がわかります。

・社会的行動障害ってなんだろう?

まず、高次脳機能障害で障害される社会的行動障害とはどのような障害なのでしょうか。

社会的行動障害は、自身の言動や行動や感情が、その場の状況に合わせてコントロールできなくなる高次脳機能障害です。

社会的行動障害は、周りから見ると障害されているかいないかがわかりづらく、他の人からの誤解を招きやすい障害です。

社会的行動障害になると家族の前では言動・行動・感情をコントロール出来ても、家族内以外ではコントロールできなくなることがあります。

そのため、家族以外の他人とのトラブルを起こす可能性もあります。

・社会的行動障害にはどんな症状があるの?

さて、前述で社会的行動障害がどういう障害で、日常生活にどのような影響をもたらすかが分かりました。

では、社会的行動障害には具体的にどのような症状があるのでしょうか?

社会的行動障害には7つの症状があります。

  1. 依存性・退行
  2. 感情コントロールの低下
  3. 欲求コントロールの低下
  4. 意欲と発動性の低下
  5. 対人技能拙劣
  6. 固執性
  7. 反社会的行動

7つの症状についてさらに詳しく見ていきましょう。

1.依存性・退行

子どものような対応になり、自身での判断が出来なくなり、他の人を頼るようになる。

2.感情コントロールの低下

その場の状況に応じた怒りや笑いの感情のコントロールが出来なくなる。

些細なことで怒りをあらわにしたり、怒られているときや悲しい場面で、状況に合っていない時に笑うようになる。

3.欲求コントロールの低下

欲しいと思う欲求を抑えられなくなる。欲しいお菓子を1度に全部食べたり、欲しいと思ったらすぐに買い物や課金をして、お金の管理が出来なくなり我慢が出来なくなり、自制が利かなくなる。

4.意欲と発動性の低下

自身で何をしたらいいかを考えることが出来なくなり何をすればいいかが分からなくなりボーっとする。他の人から言われないと作業や行動を始めたり、これまでやっていた作業や行動を続けることもできなくなる。

5.対人技能拙劣

相手の気持ちを思いやることが出来なくなり、相手とうまくコミュニケーションがとれなくなる。
新しく人間関係を築いていくことが苦手になり、これまでの人間関係を壊すことをする。

対人技能拙劣になると大きく2つの機能が障害されます。

共感性の低下

相手の気持ちを推測し、くみとることが難しくなる。

相手から言われたことの真意を理解することが難しくなり、例え話や冗談を真に受けて、言った相手を怒り相手を戸惑わせたり傷つける。

コミュニケーション障害

自分のする話にまとまりが無くなる。

その場の雰囲気に合わない会話を始めたり、みんなで会話している時に自分だけたくさん話すようになる。

自分と話している相手が、話している内容の変化のテンポが速いと内容が理解できなくなる。

6.固執性

話している時や作業中に重要ではない細かいことにこだわるようになる

重要ではない細かいことを言い始めたり、作業で細かい部分にこだわり始めるとやめられなくなる

1度やり方を決めると、たとえ状況の変化によりやり方を変える必要があっても、やり方を変えることができず作業を続けるようになる。

指摘されても、同じことを何度もやったり、言ったりするようになる。

7.反社会的行動

社会的な倫理とかけ離れた行動をするようになる。

社会で決められている法律やルールを破る行動をするようになる。

社会的に許されない行動であり、高次脳機能障害であることは言い訳になりません。

・社会的行動障害になったらどうしよう、対処法

さて、前述で社会的行動障害が具体的にどのような症状なのかがわかりました。

では、高次脳機能障害の社会的行動障害になり7つの症状がでた時、どうすればいいのでしょうか。
それぞれの症状が出た時の対処法を一緒に考えていきましょう。

  1. 依存性・退行
  2. 感情コントロールの低下
  3. 欲求コントロールの低下
  4. 意欲と発動性の低下
  5. 対人技能拙劣
  6. 固執性
  7. 反社会的行動

1.依存性・退行

依存性・退行の症状は、性格や人間性が子どもっぽく退行し、自分自身でどうすればよいか判断が出来なくなったり他の人に頼るばかりで依存したようになるというものでした。

性格や人間性が子どもっぽく退行することで、勘違いされがちなのですが、ずっと子どもっぽいままではありません。

人それぞれ、特定の出来事がおこると性格や人間性が子どもっぽくなります。

それは、高次脳機能障害になる前から歩んできた人生により形成された人格が影響します。

高次脳機能障害になる前は当たり前に出来ていたことなのに、高次脳機能障害になったことで出来なくなったことがあるとします。

当たり前に出来ていたことには人それぞれプライドが形成されます。

しかし、高次脳機能障害になったことで、これまでは当たり前に出来ていたことが出来なくなったとしても1度形成されたプライドは消えません。

高次脳機能障害になる以前に形成されたプライドが、高次脳機能障害になることで子どもっぽい性格や人間性を生みだします。

つまり、意識的にプライドを捨てることが出来れば、子どもっぽい性格や人間性になることを多少なりとも防ぐことが出来ます。

それには、自分がこれまで出来ていたことが、高次脳機能障害によりできなくなったということを自分で理解し、受け入れる必要があります。

もっと極端に言いましょう。

高次脳機能障害になる前と同じように生きることはもうできないと理解する必要があるのです。

それを受け入れることが出来れば、高次脳機能障害により能力が下がっている自分自身に相応な応対をすることができるでしょう。

高次脳機能障害により、能力が下がっている自分自身に相応な応対をできるようになれば、たとえ自身で判断が出来なくなっても、受傷後の自身に見合った応対で他の人を頼ることが出来るようになります。

2.感情コントロールの低下

感情コントロールの低下は、状況に応じた怒りや笑いなどの感情コントロールが難しくなるというものです。

感情コントロールの低下により感情のコントロールが難しくなりますが、これは脳損傷による高次脳機能障害で生じた脳構造の変化によるものです。

高次脳機能障害により、以下の感情・心持ちの変化があります。

・孤立や孤独感を感じる。
・生活感覚の変化に戸惑う。
・出来なくなったことへの無力感を感じる。
高次脳機能障害になる前との与えられる自身の役割の低下の変化。
高次脳機能障害になる前からの目標を喪失する。
高次脳機能障害になることによる未来への不安。

これらの多様な変化が相まって感情のコントロールは低下するのです。

高次脳機能障害になる前との自身の変化により、怒り・不安・抑うつ状態・衝動的になる・急な気分の変化・無関心になるといった感情障害が起こります。

高次脳機能障害の感情障害になったことによって、自身の感情や状況に変化が生じるのです。

そして、高次脳機能障害になる前はうまくいっていた、周りの人との関係性が壊れることや職場への復帰が出来なくなるといった、高次脳機能障害になる前との環境の変化を受け入れなければならないという苦悩により将来への希望や志をもつことを諦めようと思い始めます。

これらの高次脳機能障害になる前との環境や感情や将来への心持ちの変化により、自身の人格や感覚を変化させていくのです。

このような背景から、高次脳機能障害により感情をコントロールする機能が低くなっていることをまずは自身で受け入れることが大切になります。

その上で、他の人と関わっているどんな時に感情の抑制が利かなくなっているかを振り返りましょう。
次の機会にコントロールできるよう意識することで、 冷静な心持ちで他の人と関わっていくことができます 。

感情のコントロールができるようになることで達成感がうまれ自信が沸きます。そして、他の人との関係性も円滑にできて前向きになるといった、相乗効果を生み出すことができます。

3.欲求コントロールの低下

欲求コントロールの低下は、欲求を抑えられず我慢が出来なくなり自己管理ができなくなるというものでした。

つまり、自身に理性が働かずに衝動的な欲求で行動や発言をします

例えば、お金がないのに借金して欲しい車を買ったり、ゲームで欲しいものが出るまで課金したり、1ヶ月前に買い替えた家電があるのに新しい家電が出たら買い替えたり、自身のお金の管理ができなくなります。

ただし、高次脳機能障害の欲求コントロールの低下による衝動的な行動なので、購入や課金した後で必ず後悔をします。

必ず後悔をするので、小遣い帳や家計簿といったツールで管理する方法や自身で管理できた時に印としてハンコを押すなどして達成感を得ることにより、管理する意欲を高めることはできます。

管理できなかった時は、自身で反省ノートをつけて振り返る習慣をつけたり、そもそもなぜ衝動的な行動による買い物や課金がいけないのかを考えるといった方法で対応することが出来ます。

4.意欲と発動性の低下

意欲と発動性の低下は、自身で作業や行動を始めることが出来なくなったり、自身で何をしたらいいかを考えることもできなくなるというものでした。

意欲と発動性の低下ですが、これはうつ状態を伴うものではありません。

つまり、出来ないわけではない、やりたくないわけではないのできっかけさえあれば作業や行動することができます。

自発性が乏しかったり、周囲のものごとには無関心で、すぐにあきらめたりボーっとした状態でいることは多く、やる気がないように勘違いされますが、実際はきっかけさえあれば、意欲も発動性もあります。

自身でできる対処方法としては、自身で活動前に毎日スケジュールを決めて活動パターンや行動の大筋を作るといいでしょう。

活動パターンや行動の大筋を作ることができれば、自身で目標を設定したり、目標を達成することによる報酬を決めることで、自身でやる気がでるように促すこともできるでしょう。

5.対人技能拙劣

対人技能拙劣は、 相手の気持ちを思いやることが出来なくなり、相手とうまくコミュニケーションがとれなくなるというものです。

そして、 新しく人間関係を築いていくことも苦手になり、これまでの人間関係を壊すことをするというものでした。

新しく人間関係を築くことも、これまでの人間関係を円滑に円満にすることも必ずコミュニケーションをとることが必要です。

うまくコミュニケーションをとれなくなり、人間関係が壊れて上手くいかなくなると、コミュニケーションをとることや対人関係に対して恐怖感をいだくようになります。

そしてコミュニケーションをとることや対人関係を避けるようになり、どんどん悪循環になっていきます。

1度壊れた脳は完全に元に戻ることはありませんが、脳を高次脳機能障害になる前の状態に近づけること壊れた脳を成長させていくことは可能です。

1度壊れた脳を成長させて、高次脳機能障害になる前の状態に近づけるためにはどうすればよいのでしょうか。

コミュニケーションをとることや対人関係の脳機能が低下しているのであれば、コミュニケーション能力や対人関係を築く能力が低下しているわけです。

つまり苦手になっています。

苦手なことをやるのは嫌ですが、苦手なこともやらないとできるようにはなりません。悪循環から抜け出すことはできません。

高次脳機能障害になる前の状態に近づけるに、脳を成長させるために、悪循環から抜け出すために、積極的に苦手になったコミュニケーションをとったり高次脳機能障害になる前からの友達ともそれ以外の様々な人とも積極的にコミュニケーションをとり、対人関係を築いていくことで、高次脳機能障害により損傷した脳でも働かせることができ、脳機能が成長していきます。

脳機能が成長すると完全には元に戻らないにしても、高次脳機能障害になる前の脳機能に近づけることができるわけです。

6.固執性

固執性は、「作業や会話で重要ではないことにこだわり始め、自身では途中でやめられなくなる、
1度決められたやり方を事情があり途中で変更されても変更前のやり方にこだわり指摘されてもやり方を変更できない、やめられなくなる」
というものでした。

固執性の症状がでている時は本人には自覚はできません。

自身が細かいことにこだわっているということに気付けず、自身が言っていること作業している方法は正しいと思い込んでいます。

そのため、自身のみでの解決は不可能と割り切ってください。

自分自身では解決できない、ではどうすればいいのでしょうか?

考えられる対処法として、作業の管理者から作業の事前に、作業ごとの方法や時間や回数を説明してもらうように対処してもらう方法作業時は作業管理者に横についてもらう対応が考えられます。

7.反社会的行動

反社会的行動は、 社会的な倫理とかけ離れた行動をするようになる、社会で決められている法律やルールを破る行動をするようになるというものでした。

社会で決められている、国が決めている法律やルールを守れなくなるというのは、他の人や世間に大きな迷惑をかけることになり、許されることではなく結果として国に裁かれることになります。

そうならないためには、本人の家族が反社会的行動を起こさないように徹底的に管理する必要があります。

反社会的行動を起こした場合、たとえ高次脳機能障害が原因であったとしても社会的には許されることではありません。

家族とともに反社会的行動の衝動を抑えるための対処法を一緒に考える必要があります。

・まとめ

今回は、高次脳機能障害の社会的行動障害について記事にしました。

社会的行動障害にはどのようなものがあるのか、それぞれの社会的行動障害になるとどういった症状がでるのか、社会的行動障害の症状が出たときにどういった悩みがあるのか、社会的行動障害の症状にはどういった方法で対処すればよいのかが今回の記事でわかりましたでしょうか。

社会的行動障害へは、自分自身での事前準備と協力者の管理のもとでの行動や作業により、トラブルを防ぐことが可能になります。

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