高次脳機能障害とは何か わかりやすく解説

高次脳機能障害

こんにちはシキです!

皆さん高次脳機能障害というものをご存じでしょうか。


あまり聞きなれない言葉ですよね

・高次脳機能障害ってなぁに?

高次脳機能障害というのは、交通事故やケガや病気によって脳が損傷を負うことにより起こる後遺障害です。

脳が損傷を負うことにより、知識や知性の豊かさを損傷し、日常生活や社会生活に不具合やトラブルがおこります。

高次脳機能障害は、脳損傷により起こる障害の中では、身体的な影響よりも知的な機能に影響が大きい
後遺症です。

・高次脳機能障害になったらどうなるの?

高次脳機能障害になると記憶障害注意障害遂行機能障害社会的行動障害といった知的な障害が生じます。

高次脳機能障害で起こる知的な障害症状により、日常生活や社会生活に不具合やトラブルが起こります。

障害それぞれの症状は具体的にどのようなものなのでしょうか?

  • 記憶障害
  • 注意障害
  • 遂行機能障害
  • 社会的行動障害

記憶障害

・物の置き場所を忘れる(脳損傷により物を置いた記憶ができない)

・新しいことを覚えられない(脳損傷により新しく記憶ができない)

・同じことを繰り返し質問する(脳損傷により質問した記憶ができない)

注意障害

・ぼーっとしてミスが多い(脳損傷により集中力がなくなる)

・2つ以上のことを同時にやると混乱する(脳損傷により~しながら~することができない)

・作業を長く続けられない(脳損傷により脳が疲れやすくすぐに疲労を感じる、集中できない)

遂行機能障害

・自分で計画を立てて物事を実行できない(脳損傷により計画通りに実行できない)

・人に指示をしてもらわないと何もできない(脳損傷により指示されるまで何もできない)

・約束の時間に間に合わない(脳損傷により待ち合わせ時間に間に合わない、仕事の納期を守れない)

社会的行動障害

・感情コントロールができない(脳損傷によりすぐにキレる、暴力をふるう)

・思い通りにならないことがあると大声を出す(脳損傷により我慢できない、八つ当たり)

・自己中心的になる(脳損傷により気遣いができない、自分以外を考える脳の余裕がない)

・高次脳機能障害と診断される基準

高次脳機能障害と診断されるのはどういう基準によるのでしょうか?

高次脳機能障害は、脳を損傷されることを原因とする認知障害全般のことをいいます。

特定の部位の脳が損傷し、脳機能が障害されることで起こります。

損傷した脳の部分 、障害された脳の部位によりさまざまな障害が起こります。

その中で代表的な3つの症状があります。

  • 失語
  • 失行
  • 失認

失語

話したり、文字で表現することや理解することが、一部もしくは全部失われます。
言葉を制御する脳の部分が損傷されるので、以下のことが困難になります。

・言葉を読む

・言葉を書く

・言葉を話す

・言葉を理解する

・相手が言ったことを繰り返す

失行

パターンや順序のある作業を行う能力が失われます。
身体に、パターンや順序のある作業を行う能力が残っていたとしても、失行により一連のパターンのある作業を行えなくなったり、作業の順序を覚えることが出来なくなります。

失認

物や人の顔がわからなくなります。物や人の顔を見るだけでは認識できませんが、物は触ることによってわかるようになります。
人の顔も見るだけでは誰かを認識できませんが、声を聞くと誰かを認識できるようになることがあります。

他に、以下の4つの障害が高次脳機能障害により起こる認知障害全般に含まれます。

記憶障害

注意障害

遂行機能障害

社会的行動障害

記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害の認知障害になると、日常生活や社会生活に適応することが困難となります。
また、はっきりとした診断・リハビリテーション・生活支援方法は
確立されていません。
そのため、脳損傷によるこれらの認知障害全般を高次脳機能障害と行政的に呼んでいます。

行政による診断基準は、

Ⅰ.主要症状等

1.脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症が確認されている。


2.現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、
遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。

Ⅱ.検査所見

MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、
あるいは診断書により、脳の器質的病変が存在したと確認できる。

Ⅲ.除外項目

1.脳の器質的病変に基づく認知障害のうち、身体障害として認定可能である症状を有するが、主要症状
を欠くものは除外する。

2.診断にあたり、受傷または発症以前から有する症状と検査所見は除外する。

3.先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とするものは除外する。

Ⅳ.診断

1.Ⅰ~Ⅲをすべて満たした場合に高次脳機能障害と診断する。

2.高次脳機能障害の診断は、脳の器質的病変の原因となった外傷や疾病の急性期症状を脱した後に
おいて行う。

3.神経心理学的検査の所見を参考にすることができる。

なお、診断基準のⅠとⅢを満たす一方で、Ⅱの検査所見で脳の器質的病変の存在を明らかにできない
症例については、慎重な評価により高次脳機能障害者として診断されることがあり得る。
また、この診断基準については、今後の医学・医療の発展を踏まえ、適時見直しを行うことが適当
である。

・まとめ

シキは学生時代に高次脳機能障害になりました。

脳損傷により記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害のすべてになり、今もそれは変わりません。


高次脳機能障害の症状は、人間性や性格と勘違いされやすい症状が多い障害です。

高次脳機能障害になると、障害による症状なのに、人間性や性格によるものだと勘違いされて、日常生活や社会生活において苦労することが多いです。


高次脳機能障害でも、日常生活・社会生活で苦労することが少なくなるように、高次脳機能障害と
共存しながら日常生活・社会生活を営んでいくための対策を、私の経験を交えて投稿していきます。

高次脳機能障害に関するおすすめの書籍を下に載せてあります。

精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本 “横綱級”困難ケースにしないための技と型 小瀬古 伸幸  (著)
商品説明“横綱級”困難事例にしないためには技と型が必要だった。
“横綱級”とは、精神疾患の重症度ではなく、対人関係的な困難さを感じさせる利用者のこと。こうした人たちへの対応の技をもっていないと、次第に利用者に対して怒りや恐怖、嫌悪感を抱いたり、あるいは支援者が何をしているのかわからなくなりコントロール不能な感覚に陥る。
本書では、独立型訪問看護ステーションで困難事例とがっぷり四つに組んで支援してきたからこそ体得したさまざまな具体的な技と型を通して、「パターンで見る」ことの大切さを伝授する。在宅支援に入る際に必ず知っておくべきイロハのイ。はじめて精神科ケアに足を踏み入れる人、特に地域で実践しようとする人の必読本!

【本書「はじめに」より】
本書は、精神疾患を持つ人を病院以外の場所で支援する、初心者からベテランまでを含むすべての人に向けて書きました。
私は精神科訪問看護の管理職をしていることもあり、訪問看護につながるか否かがわからない段階でも、支援者や家族から相談を受けることがあります。その際に「ちょっと問題が入り組んでいて、横綱級の方なんですけどね……」「うちの子は他の人と違って超ド級なんですけど……」といった前置きが付いていることがあります。
それらの前置きからは、当該のケースたちを「手を焼かせる」「話が通じない感がある」「圧迫感を与えてくる」「要求が強い」「要求がわかりにくい」「手に負えない」と捉えていることがわかります。そして支援する側が「恐怖や怒り、嫌悪感」を抱いたり、「何を支援しているのかわからなく」なったり、「達成感が得られなく」なったりと、収拾をつけられない状態になっていることも伝わってきます。
しかし一方の当事者たちに実際に話を聞いてみると、周りの人に対して大変な思いをさせたいなどと思っている人はいないのです。どちらかというと、どうにもならない状況を打破しようと試行錯誤を繰り返している人のほうが多いのです。ではなぜ、周りの人はその人を「難しい人」「超ド級」と感じるのでしょう。
それは、この本のなかでいろんなケースを挙げながら種明かししていきたいと思うのですが、私の経験上1つ言えることは、横綱級と言われる人たちはエネルギー水準が高いことが多いのです。「病気をもちながら地域で生活するのがしんどい。どうにかしたい」と、すごく高いエネルギーをもって試行錯誤を繰り返している人たちなのです。彼らの言動をそこのように理解せず、本当の意味でちゃんと捉えないでいると、本人はそのエネルギーの使いどころがわからなくて、「お前らが悪いんやあっ! 」となる。
ですから、最初に出会う場面から、私たち支援者が何をする者なのかという説明をするのが重要です。「私たちがあなたをよくするんじゃありません。私たちを活用するのはあなたなんですよ」という説明をしておく必要があります。どうにかしたいというエネルギーの高さを、「自分がどうにかする」という方向に向けられれば、すごくいい利用者さんになり、卒業も早くなります。
かくいう私も、かつてはどうしていいかわからず悩んだ経験があります。「私がなんとかしなければならない」という考えにとらわれて、本人の訴えに振り回された経験もあります。だから、支援する人たちが「横綱級」「超ド級」と感じるケースのことがわかるのです。
そう考えると、みんなが横綱級困難ケースだと感じているものは、そのまま「横綱級ケース」と呼ばせてもらうことにして、その代わり、私自身はもうどんなケースも横綱級だと感じることはなくなりましたので、それがなぜなのかという理由と、相手を横綱級にしないための技と型を伝授する1冊にしたいと考えました。
読者の皆さんが本書を読み終わり、行動に移した時から、横綱級ケースは横綱級ケースではなくなります。技と型を使いこなす支援者が増えていけば、横綱級ケースという言葉が世の中から消え、本書も役目を終えるのではないかと思っています。

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